インターネットによる生命保険販売を行うライフネット生命保険では、11月21日より生命保険の価格の全面開示を始めている。これが、保険業界に大きな波紋を呼んでいるのだ。
生命保険の価格の全面開示により、契約者は支払う保険料の内訳を知ることができる。どれくらいの金額が保険会社の利益や経費になるのか、保険金の支払いはどの程度なのかが丸分かりというわけだ。契約する側にとってうれしいのだが、保険会社の側からするとブラックボックスを開示したのも同然。当然、価格引き下げ競争になりかねないというように、保険業界の一部では反発する声もあるようだ。
契約者が支払う保険料は、「純保険料」と「付加保険料」に分けて開示されている。純保険料は保険料の原価であり、将来の保険金支払いの原資に相当する部分だ。付加保険料は、保険会社の運営経費に当たる。
生命保険価格の開示理由として、保険会社と消費者の間の情報格差が大きいことを挙げている。そのため、保険価格の適正判断が難しい、ほかの保険会社の類似商品との比較が難しいという問題があった。経営情報の透明性、契約プロセスの透明性を高めるという狙いがある。
ライフネット生命保険ではインターネットを介して販売するため、保険会社の営業に当たる社員がいない。だからこそ生命保険の価格の全面開示ができたわけだが…。保険業界は、これを受けてどのように動くのであろうか。
ただし、消費者にとって歓迎すべきことであるのは間違いない。 ![]()
